鉄筆
謄写版の製版をするのに必要な道具の一つである「鉄筆」は名前の通り、太い針がついた筆記用具のようなもので、謄写版では版画特有の「彫る」であったり「腐食」するといった製版方法ではなくて、この鉄筆で「描画して製版する」ための道具であります。
鉄筆の種類
鉄筆には数種類あり、用途によって使いやすく作られています。
太い針のような形のものは「テーパー鉄筆」といい、物によっては「標準型鉄筆」とペン軸に明記されています。これは、文字であるとか、線描に適しています。
ヘラの形に似たもの、バチの形をしたものは面を塗りつぶすために作られた鉄筆ですので、絵を描く時などにとても便利です。
他の物も利用してみる
専用の絵画製版用鉄筆でなくとも、意外とかんたんに代用利用できるものがあります。
一般に市販されている、ドライバーをヤスリで尖ったところを整えてやる事で鉄筆の代用が出来ます。
また、ペン(つけペンなど)も利用する事が出来、これだとカリグラフィのような表現も可能となります。
鉄筆を入手するには
鉄筆も、今では手に入れる事が難しいものですので、代用品を作るか、オークションで探してみてください。
オークションで購入
Yahoo!オークションにて鉄筆が出品されています。こちらをチェックしてみるのも入手のテクニックです。