謄写版のこれまで・これから/The past and future of mimeograph
2019年にクラウドファンディングで支援していただきました書籍が、いよいよ一般販売となります。
「謄写版を版画にする」を目標に活動を行っている謄写版専門サイト10-48.net(トーシャドットネット)13年目の集大成。版画家・神﨑智子による現在の謄写版と版画を繋ぐための「アーカイブ書籍」です。
国内外の有識者による寄稿、見聞録、現代版画としての謄写版作品集、版画製作技法紹介と専門性が高い内容となっています。2020年現在、これからの謄写版(ガリ版)の姿を予知する一冊。日/英バイリンガル表記。
寄稿には、今最も謄写版のアートについて語ることができる、
植野比佐見さん@和歌山近美「謄写版の冒険」など、ジョンZコムルキさん@「RISOMANIA」などにお願いし、さらに日本の謄写版研究の第一人者志村章子さん、野田哲也先生@東京芸大名誉教授へ特別取材を行いました。
また、現在、謄写版を使った表現をしているアーティスト・イラストレーターの方々にもご協力していただき、10-48が所蔵する作品を中心に紹介し、今の謄写版の表現を見ることができる内容となっています。
掲載内容
1章
:謄写版の文化史⇄版画美術史を紹介します。今まで日本美術史や版画史では語られてこなかった謄写版ならではの美術表現についてのこれまでのことを紹介します。日本のこと、海外で起こっていたこと。独自に執筆依頼やお願いをしてかき集めました。
2章
:10-48がこの10年余りの活動で見たことや聞いたことを紹介します。10-48.netのレポートで紹介しているものを本誌のため加筆&未掲載の書き下ろしも。
3章
:過去の作品を紹介されがちな謄写版。今の表現を一堂に見ることができる作品紹介ページを設けました。もちろんお一人づつお会いやお願いをして収蔵した作品たちです。
4章
:これからの謄写版を版画として表現するためのHOWTO。10-48のアトリエで紹介している技法紹介です。
販売について
発売日は2020年2月28日
只今10-48オンラインセレクトショップにて発売中です。