ハチワレ猫の版画”A bicolor cat”
ハチワレ猫の版画”A bicolor cat”を制作しました。
まずは、動画を御覧ください。(Youtubeサイト)
動画を2つに分けて公開しました。
この作品の特徴は、
- 描圧還元法使用
- 一版多色刷り
- 基本的な刷り
となっています。
【製版篇|スタート〜00:15】
まず、下絵の写し取りです。今回は3版ですので、3枚原紙を重ね鉄筆で写し取っていきます。
鉄筆はボールバニッシャーを使用しています。先が丸いので、不要な破れが発生しにくいです。
【製版篇|00:16〜00:44】
鉄ヤスリで製版です。ヤスリはXBを使用。黒のハチワレ猫ですので、しっかり面製版を施していきます。面製版にはバニッシャーを使用しています。
【製版篇|00:44〜エンド】
毛並みや面の強弱をつけるために、描圧還元法を施していきます。下敷き等のツルツルしたものの上に製版した原紙と使わない原紙を重ね鉄筆で黒の調子を薄めたいところをこすっていきます。
その他、あと2版についてもXBヤスリで面製版を行っています。
【刷り篇|スタート〜00:05】
刷りです。まず目の部分を一版多色で刷っていきます。刷りはまず用紙を引きつけ見当に合わせフィルムを下ろし、原紙&典具帖紙を置きスクリーンを下ろします。
→一版多色刷りについて
スクリーンの上からインクをのせていきます。今回一版多色刷りには油絵の具(マツダ|QUICK-DRYING ETUDE)を使用しました。
インクをのせ終わると、上から養生テープを貼ります。原紙&典具帖紙がスクリーンに付きますのでマスキングテープで固定し、ローラーで刷ります。
→一版多色刷りについて
【刷り篇|00:30〜00:52】
2版目は背景を刷ります。こちらも一版多色刷りで行います。
3版目は通常の刷りで行いました。サクラ版画インク油性を使用しています。
刷りは→一版一色刷りのページをご参考に。
細かい各製版方法や刷り方法は、まだ10-48サイト内でご紹介しきれていない部分があり不明点が多いと思われますが、簡単に作品制作解説をいたしました。
10-48の「表現講座」の方で技法紹介を行っていますので、習得したい方は是非受講してみてください。
10-48のYoutubeチャンネルでは今回の制作動画や技法動画を紹介していますのでチャンネル登録を宜しくお願いします。