コピックによる塗布還元法
コピックマーカーによる塗布還元法についてご紹介します。※動画は字幕ありで是非ごらんください。
この技法は「塗布還元法(とふかんげんほう)」を応用した実験技術になります。
塗布還元法についての解説ページ
https://10-48.net/howto/varnishing/
謄写版で還元法という名前は「空いた穴を埋めもどす」ことを行います。塗布還元法では「シェラックニス」を使用しましたが、今回はコピックペンを使っていきます。
コピックペン
コピックペンはアルコールマーカーです。シェラックニスがアルコールで融解することからヒントを得て、コピックでも還元できるのでは?と、思い立ち、使用してみました。
手順
還元法は「面製版」を行うことから始まります。
面製版が終わったらヤスリから原紙を外し、木枠等に原紙を貼り付けます。
塗布還元法と同様に浮かしながら描画したほうが良いので、木枠に貼り付けています。
描画は重ね塗ることで徐々にマスキングされるようになります。
刷りは、通常通りです。
表現について
先にも書きました通り、シェラックニスでは塗ってしまうとすぐ白く還元されるに対し、塗り重ねることによって徐々に還元(マスキング)される表現となっています。
今回は1〜3度重ね描画しました。
また色によっても還元の具合が違うようです。
今回は、比較的還元度合いが高い「黄」「青」を使用しました。
追記(2016/11/6):注意点
この技法はXBのみの技法となります。
XAで面製版した後、このコピック還元法を行いましたところ
うまく穴がふさがらないことがわかりました。ヤスリの目の細かさによる技法ということです。