ヤスリの手入れ方法
製版していると、どうしても目詰まり等発生します。手入れをしてあげることで、良いコンディションで製版することもできます。
用意するもの
真鍮ブラシ
カセットコンロ
軍手
通常のメンテナンス
製版を行うと、原紙の蝋がこびりつき汚れていきます。写真のように汚れたまま次の製版を始めると、破れなどの製版の失敗につながります。
真鍮ブラシでヤスリの目に沿ってブラッシングしてあげることで、汚れは取れます。XBなどの斜目ヤスリだと斜めに目打ちされています。
頑固な汚れの場合
ヤスリに原紙ごとこびりついてしまった場合の掃除方法です。
こうなるとなかなかブラッシングだけでは落ちません。
こういう時は火で少し炙ってからブラッシングします。
軍手をはめ、ほんの少し炙る(手で持てる程度の熱さで十分です)とヤスリにこびりついた蝋と原紙がすぐススとなりますので、
真鍮ブラシでブラッシング。驚くほどポロっと取れます。
余談:揮発性溶剤は使わないのか?
10-48では揮発性溶剤を使ってヤスリ掃除は推奨しません。溶剤によるヤスリへのダメージはサビにつながると考えています。
あと、制作環境にも良くないと思っています。
極力、汚れの原因である原紙の性質を利用した清掃方法で行います。あくまで、これは私個人の考えです。